<田島征三ときどき日記>より
「夕海ちゃんに、ハチの収穫祭で歌ってもらえないかな」
と、
確か今年の夏の頃のことだったと思いますが
私の大事な友人・
とっこから電話をもらいました。
新潟県十日町市の鉢という集落で行なわれる秋の収穫祭で「なんかやってほしい」という
村のみなさんからの御依頼なんだけど・・・ということだったので、
それでは!
ということで11月7日。
二人の若きTAP DANCERS・中山貴踏さん、染谷有紀さんと共に
鉢に向かいました。
頭に瓜を乗っけてる人→有紀さん。地元の方とお話中の坊主頭の人→中山さん。
kaz tap studioで私の先生だったお二人とは
出逢った頃からずっと、いつか一緒に音楽を奏でたいと思いながら
彼らの靴音を聴き、そこから得たリズムや気配から曲を作ってきた二年だったのですが
去年のTAPERS RIOT2に出演中、楽屋裏で歌っていた私の声を聞いた共演者の中山さんが
「聞いてたらなんか懐かしい絵が見えました。俺、いつか夕海さんの歌で踊りたいっす」と
言って下さり、また同じく共演者だった有紀さんからも「私も踊りたい曲があります」と嬉しい一言をいただいて、以来、さていつどこで第一回目を実現させたものか・・・と機会を探していたところ、今回の依頼をもらったものですから。
ああ!それならここがぴったりだ!
と
ほとんどみんなの一つ返事で計画は実行に移されました。
↑お昼ご飯に出していただいた、けんちん汁とつきたてのお餅。
けんちん汁の中に入っていたきのこの歯触りはぷりぷり。
お餅にはきな粉と、生姜味噌がまぶしてあって
本番前なのに全部食べてお腹がいっぱいでした。
それぞれ多忙な日々の中、時間をすりあわせて話し合いをし
当日、合わせたのですが
そんなことはあまりないのだけれども
本番中、何度か思考が飛んで音が聞こえなくなってしまいました。
音楽を奏でているというより、音楽になってしまったというのか、
TAPとピアノと歌が一体化してしまい
いいとか悪いとか、判断がつかない間に曲が終わり、拍手がやってきて
しばらくぼうっとして、また歌い始めました。
聞きに来てくださったお客さんのほとんどは、鉢で畑をやっているおばあちゃんやおじいちゃんで
口をあんぐり開けながら、隣の人の耳に何かを囁いては頷き頷き、
ござの上に足を投げ出したまま、最後まで耳を傾けてくださいました。
これは果たしておもしろいと思ってもらえている光景なのか?
と、多少おろおろはしましたが、
鉢の若者達(50代、60代も含みます)曰く
「あれは、初めてあんなものを見て、びっくりして口が閉まらなかったんだよ。
きっと帰ってからずっと話してるよ。いやー、おもしろかった!ぜったいまた聞かせて!」
ということだったので、安堵いたしました。
それにしても、ああ。
記念すべき一日はあっという間に終わりました。
この場をお借りして、中山さん、有紀さん、かつえさんへ感謝の気持ちを込めて。
大切な一歩を踏み出すことが出来ました。
夢が叶いました。とてもとても幸福な時間でした。
きっとまたみんなで先に進みましょう。
きっとです。
そしてとっこ。
まだ次も書くつもりだけれど、あなたはますます美しかった。
とっこと、とわ。トッコハウスにて。
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White Elephant
2010,11/10 (水) open19:00,start 19:30
Vocal:玉井夕海、Piano:林正樹、Cello:徳澤青弦
charge:¥3500(1drink付き)
場所:南青山MANDALA
〒107-0062東京都港区南青山3-2-2 MRビル
http://events.myspace.com/Event/View/7654043
チケット店頭販売:10/3(日)より、南青山MANDALAにて。
インターネット予約先:blueberryflower9@gmail.com
お問合せは、03-5474-0411(南青山MANDALA)まで。