新潟県十日町に、鉢(はち)という集落があります。
その集落に一つだけあった小学校、真田小学校が2005年4月に廃校になり
今年の夏
「絵本と木の実の美術館」として生まれ変わりました。
その、今は美術館になった真田小学校の体育館で
(館長の田島誠三さんは、「旧」真田小学校とは呼びたくない、ここは「真田小学校」です!
僕は「真田小学校」の校長先生です!と、おっしゃっていたので、真田小学校と記載します)
11月29日。
美術館創設と運営の為に新潟へ移住した、友人の
ウタウタイ・とっこ(細谷季子)が
いつの間にか恋をして
あっというまに結婚式の知らせをくれ
しかも祝いの歌を歌って欲しいという、光栄な依頼までしてくれたので
それはもう、もう、驚きながら小躍りし
同じく彼女の大事な友人達と共に
早朝5時半に家を出掛けて<鉢>に向かいました。
旦那さんの耕太君は、少年から青年に移り変わって行く時間ずっと
あの、スペインの
ベンポスタ子供共和国で暮らした人だと
それは 出逢う前から噂で聞いていましたが
こんなにも黒くて焼けるように真直ぐな眼差しを持った青年を見たのは、
本当に久しぶりだった。
二人と、
二人を愛し守って来た人々の手によって催されたこの結婚式は
まるで
フェリーニの映画のようで
はらはらしながらも、でも、
きっとこの物語は幸福な物語に違いない
という予感に満ちたものでした。
鉢に住むあるおじさんは二次会で、とても酔っ払いながら
わたしは生涯で初めてこんなすごい結婚式を見た。
それも自分たちの通った小学校で。
ありがとう ありがとう あんたたちはすごい
と、お酒で真っ赤になった顔のまま、
ある結婚式実行委員の男の子の手をぐいぐい握りしめていました。
ごはんも、会場も、全て今回の為に作ったものと、元々あったもので用意されました。
ウェディングドレスも彼らの友人の手によるもの。色は、土地の植物で染めたそう。
わたしはとても幸せでした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
様々な理由で参列出来なかった他の友人達にもこの様子は知らせなくてはならないと思ったので
個人的な催しではありますが、本人の許可をもらって記事にしました。