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Psalm of The Sea

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2006年 04月 13日 ( 1 )

久石譲さんも、ELAN VITAL!

今日13日(木)pm10:00〜12:00に
LOVE FM という福岡のFM局で
四月から始まった新番組
『ELAN VITAL(エランビタール)』に、生出演させていただくことになりました
・・・というお知らせを、何日か前にも書いたのですが

番組のホームページを見ていたら
私の名前の次の日、つまり14日のゲストが
なんと、久石譲さんだ!ということに気づき
うれしくなって書いています。

久石譲さんは、
『風の谷のナウシカ』に始まり、『となりのトトロ』、『天空の城ラピュタ』など
宮崎駿監督作品の全ての音楽を手がけられた作曲家です。
(もちろん『千と千尋』も、です)

他にも、北野武監督や、大林宣彦監督とのコラボレーション等、
聞き覚えのあるメロディーがたくさんありますが

あれは、小学校二年生の夏。

『風の谷のナウシカ』を
新宿の、おべんじょ臭い小さな映画館で
幼なじみの「めぐちゃん」と「めぐちゃんのママ」と、母と、妹と、一緒に
観に行った時のことです。

それは確か、私の7歳の誕生日だったのですが
(思えばそれが宮崎さんの映画と出会った初めての日でした)

映画が終わり、ふらふらしながら劇場を出てきた私は
入り口近くの売店に飾ってあった一枚のレコードに気づき
めぐちゃんと二人でレコード目がけて駆け寄りました。

『ナウシカ』のサウンドトラックでした。

二人とも、どうしてもそれが欲しい、と思いました。
音楽が頭から離れなかったからです。

あの頃の私には『ナウシカ』は少し難しくて、
青い衣を纏い、メーヴェという凧を操るナウシカ姉さんを
「かっこいい・・・」と思いつつも
船を漕ぐように揺れる頭と戦いながら目を凝らし、一生懸命観ていました。

そんな朦朧とした意識の中を
音楽は駆け巡り、眠りに落ちて行くチビの私を拾い上げ、
ナウシカと一緒に空へ飛び上がったり
金色の草原を歩いていったり
遠い記憶の中に誘ったり
してくれました。

それはもう、誕生日を迎えた高揚感とあいまって
とんでもない大冒険でありました。

・・・このレコードがあれば、いつでも空を飛べる・・・

でも売店には埃を被ったその一枚しかなかった。
「ママ、わたし欲しい!」とお願いをしているめぐちゃんの隣で
そういう時はさりげなく譲るべし
という親の言いつけを思い出し

・・・どんな顔していたんでしょう。

めぐちゃんと、めぐちゃんのママは、
俯いている私の横でこしょこしょ相談をし

「・・・お誕生日だから、夕海ちゃんに」

と、今度はめぐちゃんが、ぐっ、と我慢の顔で
私にレコードを差し出しました。

「・・・でも」
「だってお誕生日だもん」

めぐちゃんもとてもそれを欲しがっていたことをよく分かっていたので
私はためらいましたが
誕生日、という言葉に背中を押され
差し出されたレコードを受け取って抱きしめました。

たぶんめぐちゃんは
ちょっと誇らしく笑っていたように思います。


・・・そんなことがあったなあ、と
思い出しました。

だって、大好きだったんです。久石さんの音楽。

『ナウシカ』も『トトロ』も『ラピュタ』も『キキ』も『豚』も『もののけ』も
映像が好きとか、音楽が好きとか
そういう枠を超えて
わたしたち子どもには、それは大きな「世界」だった。

たとえどんなことがあったとしても、
信じていい世界はきっとある。

ということを

わたしは、みなさん(それは、宮崎さんと久石さんだけでなく、
その映画を支えていた多くのスタッフのみなさん、
物語の登場人物たち全て)から教わりましたし
その記憶が、私を突き動かしているといっても過言ではありません。


・・・それにしても・・・ああ、なんだかうれしいなあ。

大人になったんだなあ・・・私。
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by Yoomi_Tamai | 2006-04-13 04:13 | Psalm