左・平野きみこさん、右・平野甲賀さん。
『明治百話』を上演する小屋、シアターiwatoの小屋番夫妻です。
大きな眼差しで見守ってくださっています。
イワトのブログ
きみこさんはほとんど毎日稽古場に顔を出してくださるみんなのお母さんのような方で
今日も、私と私の母役の入口夕布さんとの自主稽古に
ちくちくと縫い物をしながら、ずっと付き合ってくださいました。
↑入口夕布さん。本当に心のやさしい女の子。
名前の一文字が一緒なので、キャスト表を見た時から気になっていた人でした。
役者達が育っていくことを、本気で楽んでいらっしゃるのでしょう。
きみこさんの目が、きらきらと輝きと厳しさをもってみつめているのを感じ
こちらもつい集中力が増してしまい、気付くとあっという間に一時間二時間経ってしまいます。
今回の衣装になる着物も、なんと全部
ふた月前からあちこちのフリーマーケットや古着屋さんを歩き回ってくださった
きみこさんの戦利品。
私の着物だけは、ご友人のお母様がお召しになっていたという
大正時代のものなのですが
これがまた繊細な布で、壊れそうなので稽古ではあまり着ないようにしています。
毎日着物や浴衣を着て動くということはこの人生において初めてで
けれども、記憶の中の祖父や
祖父の膝の上でみていた時代劇の登場人物や
連綿と続いて来たDNAの御蔭で
思っていたよりもすうっとこの状況に慣れました。
立ち居振る舞いは、まだまだまだまだ美しさにはほど遠いですが。
↑左は、わたしが小学生の時、初めて出会った平野甲賀さんの本。
右は、最近出会った、同じく甲賀さん装丁の黒テントの歴史について語られた本。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2008年・12月3日(水) → 7日(日)
3日(水)/4日(木)/5日(金)──19時開演
6日(土)/7日(日)──15時開演
開場は30分前 100席 自由席
入場料3800円(学生2000円)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
出演:
堀井政宏(東京大根三分茶漬)
玉井夕海(Psalm)
かりん(Psalm)
入口夕布
光田圭亮
山本健治
植田愛子
滝本直子
片岡哲也
小篠一成
戯作:稲津真
音楽・パーカッション演奏:関根真理(渋さ知らズオーケストラ)
演出:河内哲二郎
美術・宣伝デザイン:片山中藏
舞台監督:森下紀彦
音響:島猛
照明:高円敦美
制作:シアターイワト